薬師あいロード商店街から徒歩10分ぐらいのところに「たきび」のうた発祥の地と言われている場所があります。 (あいロード広場起点)
竹垣や生垣が連なる住宅街の一角で、特に目印になりそうな物はないのでわかりにくいですが、散歩を兼ねてのんびりと探してみるのも良いかもしれません。
「たきび」のうた発祥の地
かきねの かきねの まがりかど たきびだ たきびだ おちばたき 「あたろうか」「あたろうよ」 きたかぜ ぴいぷう ふいている
今も人々に愛唱されている「たきび」のうた。この童謡の作詩者巽聖歌(たつみせいか:本名:野村七蔵1905~1973)は、岩手県に生まれ、北原白秋に師事した詩人で、多くの優れた児童詩を残しました。
聖歌は、この詩が作られびた昭和5、6年頃から約13年の間、萬昌院のすぐ近く、現在の上高田4丁目に家を借りて住んでいました。
朝な夕なにこのあたりを散歩しながら、「たきび」のうたの詩情をわかせたといわれています。
歳月が流れ、武蔵野の景観が次第に消えていくなかで、けやきの大木がそびえ垣根の続くこの一角は、今もほのかに当時の面影をしのぶことができる場所といえましょう。
昭和58年3月 中野区教育委員会
---「たきび」のうた発祥の地 説明看板より---